炎症性腸疾患(IBD)と過敏性腸症候群(IBS)は、下痢や腹痛を伴う慢性疾患で、これらの症状は患者が医師の診断を受ける最も多い理由の一つになっています。
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Analytes Tested

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Lactoferrin; stool

分析物 CPT ABN必須
Lactoferrin.B
83631 No

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  • IBDとIBSの鑑別
  • IBD患者の治療と疾患活動性のモニタリング

詳細情報

Fecal lactoferrin is a biomarker of serious gastrointestinal inflammation(便潜血性炎症)…消化器系における重大な炎症のバイオマーカー。 潰瘍性大腸炎(UC)やクローン病(CD)などの炎症性腸疾患(IBD)に関連して、便中ラクトフェリンが上昇しますが、過敏性腸症候群(IBS)では上昇しません。 したがって、便中ラクトフェリン濃度を評価することで、IBDと非炎症性IBSを区別することができます。 IBDとIBSは、下痢、腹部けいれん、体重減少などの共通の症状がありますが、治療方法は全く異なるため、この区別は非常に重要です。 IBDは生命を脅かす可能性があり、生涯にわたる治療や、場合によっては手術が必要となります。 IBDに伴う消化管炎症は、活性化した好中球の粘膜への浸潤やラクトフェリンの腸管内への放出の増加と関連しています。 IBD(ただしIBSではない)などの消化管の炎症を持つ患者は、糞便中のラクトフェリン濃度の上昇を示します。
臨床研究によると、健康な人の糞便ラクトフェリン濃度はIBS患者と同様ですが、活動性のIBD患者では著しく上昇することが分かっています。 IBD患者は活動状態と非活動状態の間を行き来しており、便中ラクトフェリンレベルは臨床症状発現の2-3週間前に上昇します。 寛解期および有効な治療期間中は、糞便中のラクトフェリン濃度は著しく低下します。 したがって、便中ラクトフェリン値を追跡することで、疾患活動性や治療効果をモニターすることができます

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