September 16, 2020
By Claire Hutchins, U.S. Wheat Associates Market Analyst
北半球では2020年の小麦収穫が終わりに近づいており、米国小麦協会(USW)は世界の収穫状況を評価すべく業界筋に調査を実施した結果、
米国. 2020年米国産ハードレッドウィンター(HRW)及びソフトレッドウィンター(SRW)の収穫が正式に終了し、現在2021年産への準備が進められている。 太平洋岸北西部(PNW)のソフトホワイト(SW)の収穫は、良好なフィールドコンディションの下、先週力強く進展した。 ワシントン州の農家は予想されるソフトホワイトの収穫量の95%を収穫した。 アイダホ州のSWクロップは99%収穫され、オレゴン州のSWクロップの収穫は完了した。
来週は暖かい天候のため、北部平原では春小麦の収穫がほぼ終了する見込み。
USDAは2020/21年の米国小麦生産は作付面積の減少と平均収量の減少により昨年より4%少ない5千万メトリックトン(MMT)だと予測している。 米国産小麦の総輸出は26.5MMTに達し、実現すれば昨年比1%増、5年平均比5%増となる見込みです
2020年の米国産小麦の収穫量についてはこちらをご覧ください
カナダ。 カナダは過去100年以上において2番目に高い小麦生産量に達する見込みです。
「小麦面積の増加予測は、春小麦面積の減少を相殺するデュラム小麦とwinterkill後に残った冬小麦面積によるところが大きい」とカナダ統計局(Statscan)は8月31日に述べています。
USDAはカナダ小麦総生産量が昨年より11%増加、5年平均より16%多い360万MTになると予測しています。 小麦の総収穫面積は990万ヘクタール(2450万エーカー)で、昨年より2%、5年平均より5%増加している。
カナダ最大の小麦生産州であるサスカチュワンでは、9月現在で、小麦の総収穫量は36.0MMTに達する見込みである。
カナダ最大の小麦生産州であるサスカチュワン州では、9月8日現在の公式データでは春小麦は32%、デュラムは62%収穫完了、冬小麦は99%収穫完了である。カナダ第2の小麦生産州であるアルバータ州では、9月8日現在、春小麦は13%、デュラムは58%、冬小麦は92%収穫完了である。 最近の霜は報告されているが、その結果作物の被害があったかどうかを判断するには早すぎるとアルバータ州農林省は述べている。
今年のカナダ小麦の総輸出は25.0MMTに達し、過去10年以上で最高となるとUSDAは予測している。