TY – JOUR

T1 – ABHゲルは正常なボランティアの皮膚から吸収されない

AU – Smith, Thomas J.

AU – Ritter, Joseph K.A.

That’s not absorbed from the skin of the normal volunteers?

AU – Poklis, Justin L.

AU – Fletcher, Devon

AU – Coyne, Patrick J.

AU – Dodson, Patricia

AU – Parker, Gwendolyn

N1 – Funding Information:This work was supported by American Cancer Society Grant # PEP-10-174-01 (T. J. S.).

PY – 2012/5

Y1 – 2012/5

N2 – 背景: ロラゼパム(アチバン®),ジフェンヒドラミン(ベナドリル®),ハロペリドール(ハルドール®)(ABH)外用ゲルは,有効性と安価さから現在ホスピスで吐き気に対して広く使用されており,がん化学療法への応用も示唆されている。 しかし、有効性の前提条件である吸収性についての検討はなされていない。 そこで、有効性の前提となるABHゲル薬の吸収の有無を確認するために、本研究を完成させた。 介入試験 25歳から58歳(平均37歳)の健康なボランティア10名(アフリカ系アメリカ人2名、白人系アメリカ人8名)を対象に、標準量1.0mL(ロラゼパム2mg、ジフェンヒドラミン25mg、ハロペリドール2mgをプルロニックレシチンオルガノジェルに内包)を被験者が手首掌面に擦り込むように塗布した。 測定。 0分、30分、60分、90分、120分、180分、240分に血液サンプルを採取した。 血漿中の濃度は、各薬剤の重水素化内部標準を用いた液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析計で分析した。 結果 ロラゼパムおよびハロペリドールは、10名のボランティアのどのサンプルからも0.05 ng/mLまで検出されなかった。 ジフェンヒドラミンは複数の血漿検体から3名で濃度>0.05 ng/mL、最高濃度は240分後の1名で0.30 ng/mLで検出された。 全体として、10人中5人の患者が1つ以上の検体で検出可能なジフェンヒドラミンを示し、吸収が限定的であることが裏付けられた。 また、副作用を指摘した被験者はいなかった。 結論/教訓 一般的に使用されているABHゲル中のロラゼパム、ハロペリドール、ジフェンヒドラミンのいずれも、吐き気・嘔吐の治療に有効なほどには吸収されない。 ジフェンヒドラミンは治療レベル未満で不規則に吸収される。 ABHゲルの使用を推奨する前に、無作為化試験でその有効性を確認する必要がある

AB – 背景 ロラゼパム(アチバン®),ジフェンヒドラミン(ベナドリル®),ハロペリドール(ハルドール®)(ABH)外用ゲルは,有効性と安価さから現在ホスピスの吐き気止めとして広く使われており,がん化学療法にも提案されている。 しかし、有効性の前提条件である吸収性についての検討はなされていない。 そこで、有効性の前提となるABHゲル薬の吸収の有無を確認するために、本研究を完成させた。 介入試験 25歳から58歳(平均37歳)の健康なボランティア10名(アフリカ系アメリカ人2名、白人アメリカ人8名)を対象に、標準1.0mL量(ロラゼパム2mg、ジフェンヒドラミン25mg、ハロペリドール2mgをプルロニックレシチンオルガノジェルに内包)を被験者により手首掌面に擦り込み、適用された。 測定。 0分、30分、60分、90分、120分、180分、240分に血液サンプルを採取した。 血漿中の濃度は、各薬剤の重水素化内部標準を用いた液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析計で分析した。 結果 ロラゼパムおよびハロペリドールは、10名のボランティアのどのサンプルからも0.05 ng/mLまで検出されなかった。 ジフェンヒドラミンは複数の血漿検体から3名で濃度>0.05 ng/mL、最高濃度は240分後の1名で0.30 ng/mLで検出された。 全体として、10人中5人の患者が1つ以上の検体で検出可能なジフェンヒドラミンを示し、吸収が限定的であることを支持した。 また、副作用を指摘した被験者はいなかった。 結論/教訓 一般的に使用されているABHゲル中のロラゼパム、ハロペリドール、ジフェンヒドラミンのいずれも、吐き気・嘔吐の治療に有効なほどには吸収されない。 ジフェンヒドラミンは治療レベル未満で不規則に吸収される。 ABHゲルの使用を推奨する前に、無作為化試験でその有効性を確認すべきである。

KW – Palliative care

KW – absorption

KW – nausea

KW – topical drug

UR – http://www.scopus.com/inward/record.url?scp=84860699802&partnerID=8YFLogxK

UR – http://www.scopus.com/inward/citedby.url?scp=84860699802&partnerID=8YFLogxK

U2 – 10.1016/j.jpainsymman.2011.05.017

DO – 10.1016/j.jpainsymman.2011.05.017

M3 – 記事

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