熊野古道(くまのこどう、Kumano Kodo)とは、関西南部の巡礼道ネットワークのことである。 関西のユネスコ指定地域であり、1000年以上の歴史がある。
巡礼道は、紀伊半島の聖地間を移動する道として発達したもので、カミノ・デ・サンティアゴの他に世界遺産に指定された唯一の巡礼路である。 この宗教圏の中心にあるのが熊野三山である。
12世紀には、熊野三山は全国的に有名な神社となり、京都や大阪をはじめ、海外からも巡礼者が訪れるようになりました。 巡礼道は、単に三社に到達するための手段ではなく、それ自体が宗教的な体験となるように設計され、しばしば困難で危険な山地を通過することもあった。
神社を結ぶだけでなく、熊野地方と京都、高野山(真言宗の総本山)、吉野・大峯(山岳信仰の拠点)、伊勢(日本の最も重要な神社)を結ぶ巡礼路であった。
現在、海岸沿いの道は開発によってほとんど姿を消したが、いくつかの山道や峠道が残っている。
中辺路はよく保存され、比較的歩きやすく、丘陵、森林の風景と時折村落を通り抜けることができる。 滝尻王子(田辺市中心部外)から本宮までの区間は約30kmで、民宿のある近津屋王子で一泊して2日程度で歩ける。 田辺から那智大社までは海岸沿いに歩く。 この道は、開発や近代的な道路の建設により、ほとんど姿を消した。 10世紀から15世紀にかけての最盛期には、中辺路、小辺路とともに、年間3万人以上の人々が行き交ったと推定されている。 大辺路と同様、伊勢路の海岸沿いの道は、その多くが舗装された道路や街並みで覆われている。 大辺路と同様、伊勢路の海岸沿いの道は、舗装された道路や街に覆われ、石畳や土の道として残っているのは、ごくわずかである。
熊野と高野山を結ぶ古へちは、尾鷲の孫瀬峠や熊野の松本峠が風情ある。 この山頂ルートは長く、難易度も高いので、十分な準備なしに挑戦することはできない。 旅館もほとんどなく、谷間の町まで登ったり降りたりするため、移動距離が長くなる。
大峯奥駈道は、熊野から大峯山を経て吉野に至る道である。 大峯奥駈道は、古へちと同様、高い山の稜線に沿った長く困難で危険な道であり、ほとんど町を通らない。
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